「自分に合うファンデーションがわからない」「買ってみたけど、なんだか肌に合わなかった」──そんな経験はありませんか? ファンデーションは、メイクの中でも肌の印象を大きく左右する重要なアイテム。だからこそ、肌質や肌色、なりたい仕上がりにぴったり合うものを選ぶことが大切です。
しかし実際には、リキッド・パウダー・クッションなど形状も豊富で、ツヤ肌・マット肌といった仕上がりの好みも人それぞれ。さらに季節や年齢、肌のコンディションによっても、最適なファンデーションは変わってきます。
本記事では、初心者の方にもわかりやすく、「ファンデーションの選び方」を徹底解説。肌質・肌色・カバー力・質感・シーン別のポイントや、+αの仕上がりテクニックまで網羅し、自分に合った1本を見つけるためのヒントをお届けします。
自分の肌と向き合い、ファンデーション選びに自信を持てるようになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
- ファンデーション選びで失敗しないために知っておきたい基本知識
- 肌質で選ぶ!タイプ別おすすめファンデーション
- 肌色で選ぶ!ファンデーションカラーの見極め方
- なりたい仕上がり別!質感・タイプで選ぶポイント
- ファンデーションの形状・種類別メリット&デメリット
- カバー力で選ぶ!ナチュラル〜しっかりカバーの見極め方
- よりキレイに見せるための+αテクニック
- 【まとめ】ファンデーション選びは“肌との対話”から
ファンデーション選びで失敗しないために知っておきたい基本知識
ファンデーションは、メイクの中でも「最も印象を左右する」重要なアイテムです。素肌の美しさを際立たせたり、肌悩みを自然にカバーしたりと、メイクの仕上がりを左右する“土台”とも言える存在。しかし、「たくさんの種類がありすぎて、どれを選べばいいのかわからない」「買ってみたけど、色が合わなかった」「時間が経つと崩れてしまう」など、ファンデーション選びに悩む方は少なくありません。
ここではまず、ファンデーションの基本的な役割から始まり、よくある失敗例や、正しい選び方の考え方までをじっくり解説していきます。「なんとなく」で選ぶのではなく、「自分の肌に本当に合ったもの」を見極める力をつけることが、理想の肌づくりへの第一歩です。

ファンデーションの本来の役割を理解する
まずは「ファンデーションって何のために使うの?」という基本から見直してみましょう。
多くの方が「肌色を均一に見せるため」「ニキビ跡やシミを隠すため」といったイメージをお持ちかもしれません。もちろんそれも正解ですが、ファンデーションには以下のような多機能な役割があります。
◯ 肌の色ムラ・トーンを均一に整える
すっぴんの肌には、赤み・くすみ・毛穴の凹凸などが少なからずあります。ファンデーションは、それらをナチュラルに整え、明るく滑らかな印象の肌を演出します。
◯ シミ・そばかす・ニキビ跡を自然にカバー
コンシーラーのように高いカバー力を持つタイプもあり、悩みの部分を目立ちにくくします。薄づきでも効果を感じる製品も登場しています。
◯ メイク全体の“土台”を作る
肌の質感やトーンが整うことで、アイメイクやチークなど他のパーツメイクの発色も美しく引き立ちます。
◯ 紫外線や大気汚染から肌を守る
最近のファンデーションはUVカット効果を備えているものも多く、日常的な紫外線対策にもなります。ブルーライトカット対応製品も登場しています。
「自分に合うファンデーション」とはどういうこと?
ファンデーションを選ぶとき、「どれが一番人気か」「どれがデパコスで売れているか」など、外部の評価に頼っていませんか? 実はそれこそが、選び方で最も避けたい落とし穴です。
なぜなら、肌は人それぞれ異なるからです。乾燥しやすい肌、脂っぽくなりやすい肌、毛穴が目立つ肌、敏感な肌……同じ製品でも「よかった」と感じる人もいれば、「全然合わなかった」と感じる人もいるのが当然です。
◯ ファンデーション選びの3つの軸
以下の3つの視点から考えると、自分にぴったりの製品が見つかりやすくなります。
- 肌質:乾燥肌、脂性肌、混合肌、敏感肌など、自分の肌のタイプに合う質感や保湿力を選ぶ
- 肌色:パーソナルカラー(イエベ・ブルベ)や明るさに合った色を選ぶ
- 仕上がりの好み:ツヤ肌、セミマット、マットなど、なりたい肌印象に近づけるものを選ぶ
たとえば、乾燥肌の方がサラサラとしたマット系ファンデーションを使うと、肌が粉を吹いたようになってしまったり、逆に脂性肌の方がツヤ系ファンデを使うと、時間が経ってテカリすぎてしまうことがあります。
また、パーソナルカラーに合っていない色を使うと、顔だけ浮いたように見えたり、くすんで疲れて見えたりすることもあります。
よくある失敗例とその原因
次に、ファンデーション選びにおいて多くの方が経験しがちな“失敗例”と、その原因について詳しく見ていきましょう。
1. 色が合わず白浮きしてしまう
「明るい色の方が肌がきれいに見える」と思いがちですが、実際には首の色との差が出てしまい、顔だけ浮いて見える原因になります。テスターを手に塗るのではなく、あごのラインから首にかけて試すのがポイント。
2. 厚塗りで老け見えしてしまう
カバー力を重視しすぎるあまり、重ね塗りして厚ぼったくなると、表情ジワに入り込んで老けた印象に。最近は「薄づきでしっかりカバー」の製品も多いので、質感にこだわって選ぶのがおすすめです。
3. 時間が経つと崩れる・テカる
脂性肌や混合肌の方が保湿系のツヤタイプを使うと、皮脂と混ざってヨレたり崩れたりすることも。皮脂コントロール機能のあるタイプを選ぶと安心です。
4. 肌が荒れた・乾燥した
敏感肌の方は成分に注意が必要。アルコールや香料が含まれていると刺激になることもあるため、「低刺激」「無香料」「ノンコメドジェニック」などの記載を確認しましょう。
迷ったときは「お試し」が最善策
最近では、リキッドファンデのサンプルパウチ、クッションファンデのミニサイズ、複数色がセットになったお試しキットなども販売されており、「いきなり現品を買って失敗する」のを防ぐ手段が整っています。
また、デパートやコスメカウンターでは、BAさんに肌を見てもらいながら選んでもらえるため、プロの目線でおすすめを教えてもらえるのもメリットです。
まとめ:選び方の基本は「肌との対話」
ファンデーション選びに必要なのは、「自分の肌をよく知ること」。そのうえで、肌が本当に求めているものを見極める感覚が大切です。SNSでの人気や口コミも参考にはなりますが、最終的に選ぶのは“あなたの肌”です。
肌質で選ぶ!タイプ別おすすめファンデーション
ファンデーション選びの最大のポイントのひとつが「肌質に合っているかどうか」です。どんなに口コミ評価が高いファンデーションでも、自分の肌質と相性が悪ければ、メイク崩れや乾燥、テカリなどのトラブルに繋がってしまいます。
たとえば、乾燥肌の方が皮脂吸着力の強いマットファンデーションを使うと、時間が経つにつれてカサつきや粉浮きが気になることがあります。一方、脂性肌の方が油分たっぷりのリキッドファンデを使えば、あっという間にヨレてしまう可能性も。
ここでは、自分の肌質を見極めるポイントと、各タイプにおすすめのファンデーションの選び方・使用方法を詳しく解説します。

まずは「自分の肌質」を知ろう
ファンデーション選びで最初に行いたいのは、自分の肌タイプのチェックです。自分の肌質を正しく理解していないと、どうしてもアイテム選びがブレてしまい、合わない化粧品でトラブルが起きることも。
以下のような肌タイプに分けて、それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
◯ 乾燥肌(ドライスキン)
肌全体がカサつきやすく、粉吹きしやすい
冬場やエアコンの効いた室内で特に乾燥を感じる
メイク後すぐに肌が突っ張る感覚がある
◯ 脂性肌(オイリースキン)
Tゾーンを中心に、全体的に皮脂が出やすい
メイクが崩れやすく、テカリが気になる
毛穴の開きや黒ずみが目立ちやすい
◯ 混合肌(コンビネーションスキン)
Tゾーンは皮脂が多く、頬は乾燥しがち
季節によって肌質が変わることがある
化粧崩れと乾燥の両方に悩みがある
◯ 敏感肌(センシティブスキン)
肌が赤くなりやすく、刺激に弱い
化粧品によってかゆみやヒリつきが出る
季節の変わり目やストレスで肌荒れしやすい
自分がどのタイプに当てはまるか、朝晩の洗顔後の肌の感覚や、メイクの崩れ方、季節ごとの肌状態などをチェックしてみましょう。
乾燥肌さんにおすすめのファンデーション選び
乾燥肌の方は、ファンデーションを塗った直後はきれいでも、時間が経つと「粉っぽくなる」「肌が突っ張る」「シワが目立つ」といったトラブルが起こりがち。そのため、保湿力が高く、うるおいをキープしてくれるファンデーションが理想です。
◯ おすすめのタイプ
リキッドファンデーション(保湿成分入り)
クリームファンデーション(濃密なテクスチャー)
クッションファンデーション(みずみずしい質感)
◯ 避けたいタイプ
パウダーファンデーション(乾燥を助長する可能性)
セミマット〜マットタイプ(油分を吸収しやすい)
◯ おすすめ成分
ヒアルロン酸、セラミド、スクワラン、植物オイル
グリセリン、アミノ酸系保湿成分
◯ 使い方のコツ
・メイク前にしっかり保湿し、乳液や美容液でバリア機能を高めてからファンデを塗布しましょう。
・スポンジを濡らして使うと、密着力が高まり乾燥を防ぎやすくなります。
・仕上げに保湿系ミストを使うのも効果的。
脂性肌さんにおすすめのファンデーション選び
皮脂が出やすい脂性肌の方は、「テカリ」や「化粧崩れ」が最大の悩みポイント。時間が経つにつれてファンデが浮いたり、毛穴落ちしてしまうことも。皮脂コントロール力が高く、さらっと仕上がるタイプを選ぶのが正解です。
◯ おすすめのタイプ
パウダーファンデーション(皮脂吸着タイプ)
セミマット〜マット仕上げのリキッドファンデ
スティックファンデーション(密着力が高い)
◯ 避けたいタイプ
保湿力が高すぎるツヤ系ファンデ(テカリを助長する)
オイルベースのリキッドやクリームタイプ
◯ おすすめ成分
シリカ(皮脂吸着)
ミネラル系成分(軽やかで肌負担が少ない)
ビタミンC誘導体(皮脂バランスを整える)
◯ 使い方のコツ
・下地には「テカリ防止」「毛穴カバー」タイプを使いましょう。
・パウダーは皮脂が出やすいTゾーンだけに使用し、全顔は避けると自然な仕上がりに。
・こまめにティッシュオフして余分な皮脂を取り除く習慣も◎。
混合肌さんにおすすめのファンデーション選び
混合肌の方は、「部分的に乾燥し、部分的にテカる」という非常にバランスが難しい肌タイプ。全体を同じ処方で仕上げるのではなく、部位によって使い分けるのがキレイな仕上がりへの近道です。
◯ おすすめのタイプ
セミマット仕上げのリキッドファンデーション
クッションファンデーション(ツヤ・保湿のバランスが良い)
Tゾーン用と頬用でファンデーションを変えるW使いも◎
◯ 避けたいタイプ
超マットタイプ(乾燥を悪化)
超ツヤタイプ(皮脂を強調)
◯ おすすめ成分
水分と油分のバランスを整える成分(ホホバオイルなど)
整肌作用のある植物エキス
◯ 使い方のコツ
・下地を部位別に使い分ける(Tゾーンには皮脂対策、頬には保湿系)
・ファンデの塗布量を調整し、厚塗りにならないよう注意
・季節ごとに使用するファンデーションを変えるのも効果的
敏感肌さんにおすすめのファンデーション選び
敏感肌の方は、ファンデーション選びに最も慎重になるべきタイプ。ちょっとした刺激で赤みやかゆみが出ることがあるため、低刺激処方のファンデーションを選ぶことが第一条件です。
◯ おすすめのタイプ
ミネラルファンデーション(石けんで落とせるタイプ)
ノンケミカルのリキッドファンデ(紫外線吸収剤不使用)
パウダーファンデーション(摩擦が少ない)
◯ 避けたいタイプ
香料・アルコール・合成色素入りのファンデ
クレンジングが強いタイプのファンデ
◯ おすすめ成分
セラミド、カミツレエキス、アラントインなどの肌荒れ防止成分
紫外線散乱剤(酸化チタンなど)
◯ 使い方のコツ
・なるべく短時間でベースメイクを仕上げ、肌への負担を最小限に
・スポンジより指で優しく塗布する方が刺激が少ない場合も
・帰宅後はすぐにオフし、保湿で肌をいたわることが大切です
まとめ:肌質に合わせた選び方が、ファンデーション成功の鍵!
ファンデーションは“肌に直接触れるもの”だからこそ、肌質との相性が非常に大切です。今回ご紹介したように、肌質ごとにおすすめのテクスチャーや成分、避けるべきポイントがあります。
自分の肌質をしっかりと理解し、求める仕上がりや季節、生活スタイルに応じてアイテムを選ぶことで、メイクの仕上がりも気分も格段にアップするはずです。
肌色で選ぶ!ファンデーションカラーの見極め方
「ファンデーションを塗ったら顔だけ浮いて見える」「時間が経つと顔色がくすんで見える」──そんな経験はありませんか? それは、肌の色に合っていないファンデーションを使っている可能性が高いです。
いくらテクスチャーやカバー力が優れていても、色が合っていないとナチュラルに見えず、顔と首の境目がはっきりしてしまったり、不健康に見えてしまったりすることもあります。
ここでは、「自分の肌色」に合ったファンデーションを選ぶために知っておきたい基本知識を、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
ファンデーションの色選びが重要な理由
ファンデーションは、単に肌のアラを隠すだけでなく、「肌色を整える」ことで全体の印象を大きく左右するアイテムです。
色が合っていないファンデーションを使うと、次のような残念な仕上がりになってしまうことがあります。
首との色の差が目立ち、顔だけ白浮きする
実年齢より老けて見える
肌の赤みやくすみが逆に強調されてしまう
アイシャドウやリップなど他のパーツメイクが浮いて見える
正しい色を選ぶことができれば、「素肌がきれいな人」というナチュラルな印象を演出でき、メイクそのものが引き立ちます。特に最近のナチュラル志向のメイクトレンドでは、「いかに自然に見せるか」が重視されているため、自分の肌色に合ったファンデーション選びはますます重要になっています。
パーソナルカラー(イエベ・ブルベ)ってなに?
ファンデーションの色選びで最近よく聞くのが、「パーソナルカラー」という考え方。これは、生まれ持った肌・瞳・髪などの色と調和する「似合う色」のグループを分類したものです。
大きく分けて「イエローベース(イエベ)」と「ブルーベース(ブルベ)」の2つに分けられます。
◯ イエローベース(イエベ)
肌が黄みがかっている
手のひらや腕の内側の血管が緑っぽく見える
ゴールド系のアクセサリーが似合う
髪や瞳の色が茶色寄り
イエベの方は、黄みがかった「オークル系」や「ベージュ系」のファンデーションが肌になじみやすく、自然な仕上がりになります。
◯ ブルーベース(ブルベ)
肌がピンクがかっている
血管が青または紫に見える
シルバー系のアクセサリーが似合う
髪や瞳の色が黒~グレー系
ブルベの方には、ピンクみが強い「ピンクオークル」や「ローズベージュ」など、赤みを含むカラーが肌に透明感を与えてくれます。
自分の肌トーンを調べる簡単チェック方法
「私はイエベ?ブルベ?どっちなんだろう?」という方のために、セルフチェックで判断するための簡単なポイントをまとめました。
【1】腕の内側の血管を見る
緑っぽく見える → イエベ寄り
青・紫っぽく見える → ブルベ寄り
【2】似合うアクセサリーの色で判断
ゴールドがしっくりくる → イエベ
シルバーが肌を明るく見せる → ブルベ
【3】白い服を着たときの顔映り
顔色が血色よく見える → イエベ
肌に透明感が出る・顔が引き締まって見える → ブルベ
もちろん、厳密に分けられない「ニュートラルタイプ」の方もいます。迷った場合は、ファンデーションのカウンターで実際にタッチアップしてもらうのがおすすめです。
色選びで失敗しない!ファンデーション選びの実践テクニック
◯ テスターは「手」ではなく「フェイスライン」で試す
多くの方がファンデーションの色を手の甲で試してしまいがちですが、実はこれはNG。手と顔では色のトーンが異なるため、正確な判断ができません。
おすすめの試し方は、「あご〜首にかけてのフェイスライン」にテスターをつけて確認すること。数色を並べて塗り、首と自然になじむものを選ぶと、顔だけ浮くことがありません。
◯ 日中の自然光で色を確認する
店舗のライトの下では、色が実際よりも明るく見えたり、黄みや赤みがわかりにくくなることがあります。外に出て、自然光の下で確認するのがベストです。
◯ 購入前にお試しサイズ・サンプルで確認
デパコスや一部のドラッグストアコスメでは、サンプルパウチやミニサイズが用意されていることがあります。まずはそちらを試して、色が自分の肌に合っているかどうかを確かめましょう。
オンラインで買うときの色選びのコツ
最近では、店頭に行かずにオンラインでファンデーションを購入する方も増えています。便利な一方で、色選びが難しいという声も多いです。
そんなときは、以下のポイントを参考にしてみてください。
◯ ブランドの「標準色」を基準にする
多くのブランドでは、「標準色(ナチュラルオークル・OC20など)」が設けられており、日本人の平均的な肌トーンに合う色味です。そこから明るめ・暗めを選ぶと比較的失敗が少なくなります。
◯ SNSや口コミサイトで「同じ肌トーンの人」のレビューを探す
「ブルベ夏・標準色使用」などのキーワードで検索すると、実際に使った人のレビューが見つかります。肌タイプや仕上がりを確認することで、より近い色味を選べるようになります。
◯ ブランド公式のAI診断・カラーシミュレーターを活用
最近ではスマホのカメラを使って、肌色を自動判定するオンラインツールやアプリも登場しています。資生堂やロレアルなど、大手ブランドの公式サイトで展開されていることが多いので、ぜひ活用してみましょう。
より自然に見せる!シーン別の色選びの工夫
実は、ファンデーションの色は「一色だけ」にこだわる必要はありません。プロのメイクアップアーティストは、顔の部位やTPOに応じてファンデーションの色味を使い分けています。
◯ 仕事用:標準色でナチュラルに
ビジネスシーンでは、肌のトーンを均一に整えつつ、派手すぎない印象を与える「標準色」がベストです。
◯ お出かけ用・イベント用:ワントーン明るめで華やかに
光を受けて顔色が明るく見えるワントーン明るい色を選ぶと、写真映えや晴れやかな印象になります。ただし首と差が出ないよう注意が必要です。
◯ シェーディング代わりに暗めカラーを部分使い
フェイスラインに1トーン暗い色を重ねると、小顔効果や立体感のあるメイクが可能になります。
まとめ:肌色に合ったファンデーションで「素肌美人」へ
ファンデーションの色選びは、ベースメイクの仕上がりを左右する重要なステップです。肌色と調和する色を選ぶことで、「メイクしてるのに素肌がきれいに見える」理想的な印象に近づきます。
パーソナルカラーの知識や、自分の肌色を見極めるセルフチェック、そして実践的なテスターの使い方やオンライン購入のポイントまで、丁寧に確認していきましょう。
なりたい仕上がり別!質感・タイプで選ぶポイント
ファンデーションを選ぶとき、多くの人が「色」や「カバー力」に目がいきがちですが、実は「仕上がりの質感」こそがメイクの印象を大きく左右します。つまり、自分が「どんな肌に見せたいか」を明確にすることで、選ぶべきファンデーションのタイプも自然と見えてくるのです。
ここでは、「ツヤ肌」「マット肌」「セミマット(ナチュラル肌)」など、仕上がりの質感別に、それぞれに合ったファンデーションの選び方・使い方・おすすめの肌タイプなどを詳しく解説します。理想の肌に一歩近づくヒントがきっと見つかりますよ。
あなたはどの肌になりたい?「理想の仕上がり」を明確にしよう
まず最初に、自分がどんな肌印象を目指したいのかを整理してみましょう。
ツヤ感のあるみずみずしい肌
陶器のようにサラサラとしたマット肌
素肌感を残したナチュラル仕上げ
透明感や立体感のあるトーンアップ肌
こうした「仕上がりのゴール」が定まると、それに合ったファンデーションの質感・タイプがはっきりしてきます。
ツヤ肌:うるおいと透明感を求めるあなたに
「濡れたようなツヤ」「内側から発光するような肌」など、最近特に人気なのがこの「ツヤ肌」仕上げ。ナチュラルな若々しさやヘルシーな印象を演出でき、特に乾燥肌さんや年齢肌に悩む方におすすめです。
◯ 特徴
みずみずしく、うるおい感のある見た目
光を味方にして立体感が出る
シミやくすみも目立ちにくく見える
◯ 向いている肌質
乾燥肌/普通肌/年齢肌(エイジングケア重視)
※ただし皮脂が多い人はテカリに見えやすいので注意
◯ おすすめのファンデーションタイプ
リキッドファンデ(保湿成分配合)
クッションファンデ(美容液成分が豊富)
クリームファンデ(カバー力とツヤ感の両立)
◯ 仕上げのコツ
下地もツヤ系を選ぶと、より自然な輝きに
フェイスパウダーは使いすぎず、Tゾーンだけ軽く
ハイライトとの組み合わせで立体感UP
マット肌:キメ細かく上品で洗練された印象に
「テカリとは無縁のサラサラ肌」「ふんわり陶器のような肌」を目指す方には、マット肌仕上げがぴったり。清潔感があり、ビジネスシーンやフォーマルな場にもマッチします。
◯ 特徴
光をあまり反射せず、落ち着いた印象
メイク崩れしにくく、長時間きれいをキープ
毛穴や凹凸を自然にカバーできる
◯ 向いている肌質
脂性肌/混合肌/ニキビ・毛穴悩みがある方
※乾燥肌の方は、マット仕上げだと粉吹きすることも
◯ おすすめのファンデーションタイプ
パウダーファンデ(さらさら仕上げ)
セミマット仕上げのリキッドファンデ
スティックファンデ(密着力があり崩れにくい)
◯ 仕上げのコツ
下地は皮脂コントロール系を選ぶ
スポンジでトントンと叩き込むように塗布
フェイスパウダーはマットタイプを使い、しっかり固定
セミマット肌(ナチュラル肌):初心者さんにもおすすめの万能質感
ツヤ感とマット感の“ちょうどいいとこ取り”をしたのが、セミマット仕上げ。ナチュラルでありながら、適度に品のある美肌を演出でき、年齢や肌質を問わず多くの人にマッチします。
◯ 特徴
素肌のような自然なツヤと落ち着きのある質感
季節を問わず使いやすい
シーンを選ばない万能タイプ
◯ 向いている肌質
乾燥〜脂性肌すべてに対応(特に混合肌に最適)
メイク初心者やナチュラル派にも◎
◯ おすすめのファンデーションタイプ
セミマット仕上げのリキッドファンデ
クッションファンデ(ツヤ感を抑えたタイプ)
パウダー&リキッドのW使いでバランス調整も可
◯ 仕上げのコツ
Tゾーンはパウダーで押さえ、ツヤは頬などに限定
ツールはスポンジ・ブラシどちらも相性◎
セットのパウダーで崩れにくさをプラス
トーンアップ肌:明るく透明感のある印象に仕上げたいときに
「くすみを飛ばしたい」「顔色をパッと明るく見せたい」そんな時には、トーンアップ効果のあるファンデーションやベースメイクを選ぶのがおすすめです。
◯ 特徴
肌のトーンが均一になり、明るく華やかに見える
写真映え◎
透明感が出て、若々しい印象に
◯ 向いている肌質
くすみが気になる方
血色が悪く見えやすい方
季節の変わり目や体調の浮き沈みが肌に出やすい方
◯ おすすめのファンデーションタイプ
ラベンダー下地+薄づきファンデの組み合わせ
トーンアップ処方のリキッドファンデ
ハイライト成分入りのクッションファンデ
◯ 仕上げのコツ
下地から“透明感”を意識したカラーを取り入れる(ラベンダー・ピンクベージュなど)
ファンデは薄く均一に
ハイライトを目の下、額、鼻筋に軽くのせると◎
季節やTPOに応じて「質感チェンジ」するのも◎
ファンデーションの質感は、常にひとつで固定しなければならないわけではありません。季節やシーンに応じて使い分けることで、より快適で美しい仕上がりをキープできます。
◯ 夏:皮脂崩れ対策でマット寄り
汗や皮脂が気になる季節は、マットまたはセミマットのファンデーションがおすすめ。皮脂吸着パウダー入りのものを選ぶと◎。
◯ 冬:乾燥対策でツヤ寄り
乾燥が気になる冬場は、保湿力の高いリキッドやクッションファンデで、ツヤ感をプラス。乾燥による粉吹きやシワを防ぎます。
◯ オン/オフ使い分けもおすすめ
ビジネスシーンではマット系で清潔感を、休日やデートではツヤ系でフェミニンな印象にと、TPOに合わせて選ぶのも楽しい使い方です。
まとめ:仕上がりの質感は「自分らしさを表現する」ための鍵
ファンデーションは、単なる「肌を隠す道具」ではなく、なりたい自分の印象を形にするためのアイテムです。ツヤ感のあるフレッシュな印象に仕上げたいのか、それとも凛とした落ち着きのある肌に見せたいのか──その「なりたい肌」こそが、ファンデーション選びのゴールとなります。
日々の気分や服装、シーンによって“肌の演出”を変えるのも、美容の楽しみのひとつ。自分らしい仕上がりを追求することで、メイクがもっと好きになり、自信をもって外に出かけられるはずです。
ファンデーションの形状・種類別メリット&デメリット
ファンデーションには、リキッド・パウダー・クリーム・クッション・スティックなど、さまざまな「形状」があります。それぞれのタイプには仕上がりやカバー力、使い心地などに違いがあり、「自分の肌質やメイクの目的に合った形状」を選ぶことが、美肌メイクの第一歩です。
このセクションでは、各ファンデーションの特徴・向いている肌タイプ・メリット&デメリットを詳しく解説し、「どれを選べばいいのか分からない」という方でも自信を持って選べるよう、初心者の方にもわかりやすくお伝えします。
リキッドファンデーション:万能タイプで誰にでも使いやすい
最もポピュラーで、幅広い肌質・仕上がりに対応できるのが「リキッドファンデーション」です。液状のテクスチャーで、伸びがよく密着力が高いため、ナチュラルに肌悩みをカバーしてくれます。
◯ 向いている肌質
・乾燥肌〜混合肌
・ナチュラル〜しっかりメイク派
◯ メリット
カバー力と素肌感のバランスが良い
保湿成分が配合されているものが多く、乾燥を防げる
色や仕上がりのバリエーションが豊富
ブラシ・スポンジ・指とツールを問わず使いやすい
◯ デメリット
密着力が高いぶん、崩れるとムラになりやすい
厚塗り感が出やすいので、塗布量の調整が必要
オフするときにクレンジングが必須なものが多い
◯ おすすめの人
・ナチュラルさを残しつつ、気になる部分はカバーしたい人
・乾燥しやすい季節にも使いたい人
・肌にフィットしてヨレにくいベースメイクを求める人
パウダーファンデーション:手軽さ&時短重視ならこれ!
コンパクトに入ったパウダーファンデーションは、スポンジでさっと塗るだけでベースメイクが完了する手軽さが最大の魅力。朝の忙しい時間や、メイク初心者にも使いやすいタイプです。
◯ 向いている肌質
・脂性肌〜混合肌
・化粧直しを重視する人
◯ メリット
メイク時間が短縮できる(下地+パウダーで完成)
テカリや皮脂を抑える効果が高い
パウダーのサラサラ感で毛穴や凹凸をぼかせる
外出先での化粧直しがしやすい
◯ デメリット
保湿力が低く、乾燥肌には不向き
厚塗りすると粉っぽく見えやすい
崩れやすい部分(鼻周りなど)はムラになりやすい
◯ おすすめの人
・とにかく時短でメイクしたい人
・皮脂によるテカリや化粧崩れが気になる人
・カジュアルなメイク仕上げを好む人
クッションファンデーション:ツヤ肌仕上げ&時短に強い味方
韓国コスメから火がついた「クッションファンデーション」は、リキッドファンデをスポンジに染み込ませた形状で、パフでポンポンと肌にのせるだけで簡単にベースメイクが完成します。
◯ 向いている肌質
・普通肌〜乾燥肌/ツヤ肌メイクが好きな人
◯ メリット
手を汚さずにメイクができる
みずみずしく自然なツヤ感を出せる
持ち運びしやすく、お直しにも便利
美容液成分を配合した製品が多く、スキンケア感覚で使える
◯ デメリット
崩れやすい(特に高温・湿度の高い季節)
衛生面でパフのこまめな洗浄が必要
カバー力はやや軽め(重ね塗りで対応可能)
◯ おすすめの人
・ナチュラルでツヤのある肌が好みの人
・簡単に仕上げたいけどツヤ感にはこだわりたい人
・持ち運び重視で外出先でもメイク直ししたい人
クリームファンデーション:カバー力&保湿重視派におすすめ
クリームファンデーションは、しっとりと濃厚なテクスチャーで高い保湿力とカバー力を兼ね備えているのが特徴です。肌の乾燥が気になる季節や、フォーマルメイクにもぴったり。
◯ 向いている肌質
・乾燥肌/年齢肌/肌悩みが多い方
◯ メリット
高いカバー力でシミ・そばかす・色ムラをカバー
美容成分が多く含まれているタイプもあり、保湿力抜群
時間が経っても乾燥しにくい
◯ デメリット
重たく感じやすく、厚塗りになると老け見えすることも
夏場にはやや不向き(ヨレやすい)
使用量の調整が難しい(多すぎると崩れる)
◯ おすすめの人
・乾燥による小ジワや粉吹きが気になる人
・カバー力重視で肌悩みをしっかり隠したい人
・華やかな仕上がりを求めるフォーマルシーンで使いたい人
スティックファンデーション:密着力と時短を両立!
スティックファンデーションは、リップスティックのような形状で直接肌に塗るタイプ。部分使いや持ち運びにも便利で、旅行や出張にも大活躍します。
◯ 向いている肌質
・普通肌〜混合肌/化粧直しが多い方
◯ メリット
直接肌に塗れるので時短&部分使いが簡単
密着力が高く、崩れにくい
コンシーラー代わりにも使える
◯ デメリット
テクスチャーが硬めで伸ばしづらいことも
ツールを使わないとムラになりやすい
厚塗り感が出やすいので塗布量に注意
◯ おすすめの人
・時短でもしっかりメイクしたい人
・毛穴や赤みなど、部分的にカバーしたい人
・メイク直し用として1本で多用途に使いたい人
番外編:ミネラルファンデーション・BB/CCクリームなども注目
最近では、より肌に優しい処方や多機能性を重視したファンデーションも人気を集めています。
◯ ミネラルファンデーション
石けんで落とせる低刺激設計
敏感肌やナチュラル志向の方に人気
◯ BBクリーム/CCクリーム
下地+ファンデ+スキンケアの機能を1本に
忙しい朝や時短メイクに最適
まとめ:形状ごとの特徴を理解して「自分に合った1本」を見つけよう
ファンデーションの形状によって、仕上がり・使用感・持続力・カバー力など、さまざまな違いがあります。大切なのは、「自分の肌質」「使用シーン」「なりたい肌の質感」に合わせて、最適なタイプを選ぶこと。
また、ひとつにこだわらず、季節・時間帯・目的によって複数のファンデーションを使い分けるのも賢い使い方です。たとえば、外出時はクッションファンデ、お仕事メイクにはパウダー、休日はミネラルファンデで肌を休めるなど、自分らしい“使いこなし”を見つけてみてください。
カバー力で選ぶ!ナチュラル〜しっかりカバーの見極め方
ファンデーション選びで、仕上がりの質感と同じくらい大切なのが「カバー力」です。「シミやそばかすを隠したい」「素肌っぽく見せたい」「毛穴をきれいにぼかしたい」など、カバー力の選び方ひとつで印象は大きく変わります。
このセクションでは、ファンデーションにおけるカバー力の違いと、使用シーン・肌悩み・メイクの目的に応じた適切な選び方について詳しく解説します。厚塗り感なく悩みを隠し、「理想の肌」に近づくヒントをお届けします。
カバー力とは?──単なる「隠す力」ではない
一般的に、ファンデーションのカバー力とは「肌の色ムラや悩みをどのくらい隠してくれるか」を指します。例えば、
シミ・そばかす・ニキビ跡
毛穴の開きや黒ずみ
赤みやくすみ
色ムラ(部分的な濃淡)
小ジワ・凸凹
などを、どの程度目立たなくしてくれるかが「カバー力の高さ」にあたります。
ですが、「カバー力が高い=良いファンデーション」とは限らないのが難しいところ。肌全体をベタっと塗りつぶしてしまうと、厚塗り感が出て不自然に見えてしまうこともあります。
重要なのは、自分の悩み・目的・仕上がりイメージに合った「ちょうどよいカバー力」を選ぶことです。
カバー力の目安と分類
以下に、一般的なファンデーションのカバー力を3段階で分類してみましょう。
◯ ナチュラルカバー(軽度のカバー力)
薄づきで素肌感を残した仕上がり
色ムラや軽いくすみを整える程度
肌がもともときれいな人、若年層に人気
▶例)ミネラルファンデ/クッションファンデ(薄づきタイプ)/CCクリーム
◯ ミディアムカバー(中程度のカバー力)
毛穴・赤み・軽いシミなどを自然にぼかす
日常メイクに使いやすいバランスのよいカバー力
「厚塗りには見せたくないけど、しっかり整えたい」人向け
▶例)リキッドファンデ/セミマット系ファンデ/BBクリーム
◯ ハイカバー(高いカバー力)
シミ・くすみ・ニキビ跡をしっかり隠す
コンシーラーを使わなくてもOKなほど
フォーマルメイクや写真撮影向け
▶例)クリームファンデ/ハイカバーファンデ/スティックタイプ
カバー力別のおすすめシーン
カバー力の使い分けは、TPOによっても変わってきます。ここでは、カバー力の強弱に応じた「シーン別の使い分け」例をご紹介します。
◯ 日常使い(オフィス・買い物・家族でのお出かけ)
→【ミディアムカバー】
肌悩みを軽く整え、ナチュラルな印象に。素肌っぽさを残したい方におすすめです。
◯ デート・特別なお出かけ
→【ミディアム〜ハイカバー】
写真を撮ったり、肌をきれいに見せたいときは、赤みや毛穴をしっかりカバーしておくと安心。
◯ ウェディング・成人式・撮影用メイク
→【ハイカバー】
フラッシュや高解像度の撮影に備えて、しっかりと肌を整えておくのがポイント。特に明るい照明下では、赤みや凹凸が強調されやすくなります。
◯ リモートワーク・在宅勤務
→【ナチュラルカバー】
画面越しなら、軽めのファンデーションやCCクリームでも十分。肌への負担も減らせます。
肌悩み別!カバー力の選び方
◯ 毛穴・小ジワ・凹凸が気になる方
→リキッド or クリームタイプ(毛穴をふんわりカバーする処方)
毛穴の凹凸には「光拡散パウダー」配合タイプがおすすめ。肌を滑らかに整え、ぼかし効果で自然に見せてくれます。
◯ シミ・そばかすを隠したい方
→ハイカバータイプ or 部分用コンシーラーと併用
ファンデ全体は薄づきにして、悩みのある部分にだけカバー力の高いものをのせるのが、厚塗り回避のコツ。
◯ 顔全体の赤み・くすみが気になる方
→コントロールカラー下地+中程度のカバー力ファンデ
赤みにはグリーン系、くすみにはラベンダー系の下地を仕込んでからファンデを重ねると、厚塗りしなくても整った印象に。
「カバー力」と「厚塗り感」は別物!
カバー力のあるファンデ=厚塗り、というイメージを持っている方も多いですが、これは誤解です。
最近では、「薄づきなのにカバー力がある」ファンデーションも増えてきています。カバー力の秘密は、
高密着処方
微細な粒子の配合
光を反射させるテクノロジー
などにあります。
とくにハイブランドのファンデーションでは、素肌感を損なわずにしっかりとカバーできる設計がされており、「高カバーなのに軽い仕上がり」が実現可能です。
厚塗りにならないためのテクニック
どんなにカバー力のあるファンデーションでも、塗り方次第でナチュラルにも厚ぼったくもなります。ここでは、厚塗り感を出さずにきれいにカバーするためのコツをご紹介します。
◯ ポイント1:全体に塗り広げすぎない
気になる部分だけに重ね、他は薄く伸ばすのが鉄則。全顔に同じ厚さで塗ると、のっぺりした印象になります。
◯ ポイント2:ツールを使い分ける
・スポンジ:ムラなく密着しやすく、ナチュラルに仕上がる
・ブラシ:薄く伸ばしやすく、毛穴カバーに◎
・指:細かい部分の塗り込みに便利(赤みカバーなど)
◯ ポイント3:コンシーラーとの併用
全体を重ね塗りするよりも、ピンポイントにコンシーラーを使う方が自然で美しく仕上がります。
カバー力を落とさずに「崩れにくく」するには?
カバー力のあるファンデは、「崩れると汚く見えやすい」傾向があります。以下のような工夫で、美しさを長時間キープできます。
◯ 下地を「目的別」で選ぶ
・毛穴カバー:シリコン系の下地
・皮脂崩れ防止:オイルコントロール系の下地
・トーンアップ:カラーコントロール下地
◯ 密着力を高めるスポンジ仕上げ
指で塗ったあと、スポンジで軽く押さえると密着度がアップし、ヨレにくくなります。
◯ 仕上げのルースパウダーを軽くのせる
とくに小鼻やTゾーンは皮脂崩れしやすいため、パウダーで仕上げると持ちが良くなります。
まとめ:自分にとって「ちょうどよいカバー力」を見極めよう
ファンデーションのカバー力は、強ければ強いほどいいわけではありません。大切なのは、「肌悩みをカバーしつつ、自分らしい自然な印象を保てること」。
厚塗り感のない仕上がりを目指すなら、「カバーする箇所はしっかり」「他は薄く」が鉄則です。コンシーラーとの併用、ツールの工夫、テクニックの活用で、誰でも“美肌見せ”は叶います。
よりキレイに見せるための+αテクニック
ファンデーションは、選び方だけでなく“使い方”によっても仕上がりが大きく変わります。「同じファンデーションなのに仕上がりが違う」「時間が経つとヨレてしまう」というお悩みを抱える方は、ちょっとした+αの工夫でその悩みがぐっと軽くなるかもしれません。
このセクションでは、ファンデーションをより美しく、より長持ちさせるための実践テクニックをご紹介します。初心者さんでもすぐに取り入れられる“プロ級”の技が満載です。
下地とファンデーションの相性が大事!
「ファンデーションさえ良ければOK」と思っていませんか? 実は、ファンデーションの前に使う「下地(プライマー)」こそ、仕上がりを決定づける重要なステップなのです。
◯ なぜ下地が重要なのか?
肌の凹凸を整え、ファンデの密着力を高める
皮脂・乾燥などの影響をコントロールできる
ファンデーションの発色や仕上がりをサポート
崩れやテカリを防止してくれる
◯ 肌悩み別・おすすめ下地のタイプ
肌悩み | おすすめ下地タイプ |
---|---|
毛穴凹凸が気になる | シリコン系ポアカバー系 |
乾燥しやすい | 保湿成分入りしっとり系 |
くすみ色ムラが気になる | カラーコントロール(ラベンダーピンクなど) |
テカリ化粧崩れ | 皮脂吸着オイルフリー処方 |
◯ 相性のチェックポイント
ファンデがヨレたりムラになるときは、下地との相性が悪い可能性があります。使用前に手の甲で合わせてみるか、同ブランドで揃えるのもおすすめです。
「ファンデの塗り方」を変えるだけでプロ級の仕上がりに
正しいファンデーションの塗り方をマスターするだけで、仕上がりの美しさや持続力がぐんとアップします。
◯ ステップ1:ファンデは「顔の中心から外側へ」
目の下・鼻周り・口元など、肌トラブルが出やすい中心から塗布
外側は薄づきにすることで、自然な立体感が出る
◯ ステップ2:「塗る」ではなく「叩き込む」
スポンジでトントンと叩き込むように密着させると崩れにくくなる
ブラシなら小刻みに動かしながら磨き上げるように使う
◯ ステップ3:仕上げに「余分な油分」をティッシュオフ
ファンデを塗った後に1枚のティッシュを軽くあてて油分をオフ
ムラやヨレの原因を防ぐだけでなく、崩れにくさもUP
使用ツール別に変わる仕上がりの印象
ファンデーションを何で塗るか? これも重要なポイントです。ツールによって仕上がりの質感が変わるため、自分の肌質や好みに合わせて使い分けてみましょう。
◯ スポンジ
均一に塗れて、自然なツヤ感に仕上がる
濡らして使うとより密着力アップ
毛穴や凹凸を埋めるのに最適
▶こんな人におすすめ
ナチュラルに仕上げたい/崩れにくくしたい
◯ ブラシ
薄く伸ばせて、均一で軽い仕上がりに
毛穴に入り込まず、ふんわりとした印象に
セミマット〜マット肌に◎
▶こんな人におすすめ
軽やかな仕上がりが好き/ツヤよりサラサラ肌派
◯ 指
密着力が高く、カバーしたい部分にしっかり乗せられる
体温でテクスチャーがなじみやすい
小回りが利くので細かい部分に向いている
▶こんな人におすすめ
部分的に赤みを隠したい/カバー重視のポイント使いをしたい
崩れを防ぐには「仕上げパウダー」と「ミスト」のW使い
せっかくきれいに仕上げたファンデーションも、時間が経つと崩れてしまっては台無し。そこで活用したいのが「仕上げパウダー」と「フィックスミスト」です。
◯ 仕上げパウダー(フィニッシングパウダー)
ファンデの上に軽くのせることで、サラッとした仕上がりに
テカリ防止&化粧持ちを高める
特にTゾーン・鼻・あごなど崩れやすい部分に◎
※乾燥肌の方は粉をのせすぎないよう注意!
◯ フィックスミスト(メイクキープスプレー)
メイク後にシュッとひと吹きで化粧持ちアップ
乾燥によるパサつきを防止
ツヤ感を損なわずにメイクを固定できる
【裏技】パウダー後→ミスト→ティッシュで軽く押さえることで、より自然でヨレにくい仕上がりになります。
ファンデーションの“重ね技”で肌悩みをピンポイントカバー
ファンデーション1本で全てを隠そうとするのではなく、「ファンデ+コンシーラー」「ファンデ+コントロールカラー」など、組み合わせを工夫することで、より美しく、ナチュラルなベースメイクが完成します。
◯ コンシーラーでピンポイント補正
シミ・クマ・ニキビ跡など、部分的に高カバー
色選びは自分の肌色に近いか、悩みに合わせたカラーを
▶例)
・青クマ→オレンジ系
・茶クマ→イエロー系
・ニキビ跡→ベージュorグリーン系
◯ コントロールカラーで肌トーンを整える
赤みが気になる→グリーン系下地
くすみが気になる→ラベンダー系やブルー系
血色感が欲しい→ピンク系下地
ファンデーションの前に仕込むことで、ファンデの量を減らしつつ肌悩みをカバーできます。
朝のスキンケアが“仕上がりの差”を生む
意外と見落とされがちなのが「ファンデーション前のスキンケア」。ここをしっかり整えるだけで、密着力・化粧持ち・仕上がりが劇的に変わります。
◯ ファンデ前スキンケアのポイント
保湿はしっかり、でもベタつかせない
乳液やクリームをつけた後は“少し時間を置く”
ティッシュオフで余分な油分を除去
肌がベタベタした状態でメイクを始めると、ムラやヨレの原因になります。スキンケア後は5〜10分程度おいてから下地を塗るのがベストです。
まとめ:+αの工夫で“仕上がりレベル”はワンランクアップ
ファンデーションの力を最大限に引き出すには、下地・ツール・塗り方・仕上げなど、ちょっとした“+αの工夫”がとても大切です。高価なファンデーションを使っても、塗り方ひとつで仕上がりが左右されるのがベースメイクの奥深さ。
毎日使うからこそ、自分の肌や生活に合ったテクニックを取り入れて、「自分史上最高の肌」を目指してみませんか?
【まとめ】ファンデーション選びは“肌との対話”から
ファンデーションは、単に「肌をきれいに見せるためのメイクアイテム」ではなく、その人の肌質・肌色・ライフスタイル・理想像と丁寧に向き合いながら選ぶことで、はじめて“本当の意味でのベースメイク”が完成するものです。
ここまでの記事では、ファンデーション選びにおける様々な観点──肌質、肌色、仕上がりの質感、種類や形状、カバー力、使用シーン、さらに+αのテクニックまで、丁寧に解説してきました。
ここでは、それらを総括するとともに、「ファンデーション選びに迷ったときのチェックポイント」や、「今の自分に合ったアイテムを見直すきっかけ」について、深掘りしていきます。
ファンデーション選びは“今の肌”を知ることから始まる
スキンケアやファンデーションの選び方を見ていて、つい忘れがちなのが「今の自分の肌状態を正確に把握すること」です。
たとえば――
昨年までは乾燥肌だったけど、最近はテカリやすくなった
年齢とともにくすみが気になり、明るめカラーがしっくりこなくなった
花粉や季節の変わり目で敏感になりやすくなってきた
というように、肌の状態は季節・年齢・生活習慣・ホルモンバランスなどによって常に変化していきます。
つまり、過去に使っていたファンデーションが「合わなくなった」と感じたなら、それは肌が変化した証拠。そんなときこそ、「自分の肌と向き合うチャンス」でもあるのです。
ファンデーション選びに迷ったときのチェックリスト
「結局、自分にはどれが合うの?」という方のために、以下のようなチェックリストを用意しました。ひとつずつ確認していくことで、自分の“いま”にフィットした選び方が見えてくるはずです。
🔍【Step1】肌質をチェックする
☐ 肌が乾燥しやすく、粉を吹いたりつっぱることがある
☐ 顔全体またはTゾーンがテカリやすい
☐ 頬はカサつくが、Tゾーンは皮脂が出る
☐ 季節や体調によって、肌が敏感になりやすい
☑の数が多い項目が、あなたの今の肌質タイプです。
🔍【Step2】理想の仕上がりを選ぶ
☐ みずみずしいツヤ感がほしい
☐ 陶器のようなサラッとしたマット肌にしたい
☐ ナチュラルで素肌っぽく見せたい
☐ くすみを飛ばして透明感を出したい
☑の内容によって、選ぶべき「質感タイプ」が変わります。
🔍【Step3】カバーしたい肌悩みは?
☐ シミ・そばかすをしっかり隠したい
☐ 毛穴や赤みが気になる
☐ 特に悩みはないが、トーンを均一に整えたい
☐ クマやニキビ跡が目立ちやすい
目的に応じて、ファンデーションの「カバー力」や「コンシーラー併用」が必要になります。
🔍【Step4】使用するシーンや時間帯は?
☐ オフィスや日常メイクがメイン
☐ 友人との食事やデートなどのお出かけ
☐ 長時間つけっぱなしの日が多い
☐ 短時間でも、パッときれいに見せたい
シーンによって、重視するべきは「仕上がり」「持続力」「時短性」など、人それぞれです。
ファンデーションは「一つに決めなくていい」
意外と多くの方が思い込んでいるのが、「ファンデーションはひとつのアイテムで全てをこなさなければいけない」という考え方。でも実際は――
夏は崩れにくいパウダー系
冬は保湿力の高いリキッド系
お出かけ用にはツヤ系クッション
在宅ワークや休日はミネラルファンデで肌を休める
といったように、TPOや季節、肌のコンディションに応じて“使い分ける”のが今どきのスタイルです。
ワードローブをシーンによって変えるように、ファンデーションもシチュエーションで変えることで、肌の負担を減らし、より自分らしいメイクが楽しめるようになります。
年齢とともに見直すことも大切
「20代のころに使っていたファンデが、30代になった今、なんだか浮いて見える…」そんな声も多く聞かれます。これは、年齢によって肌の質感や悩み、色味の印象が変化することが大きな理由です。
たとえば――
乾燥しやすくなってきた → 保湿力重視のファンデに変更
くすみが気になる → トーンアップ系の下地+明るめファンデへ
小ジワが気になる → 厚塗りを避けて“薄づき×ハイライト”で立体感を演出
このように、年齢に応じてファンデーションの選び方もアップデートしていくことで、ナチュラルで洗練された美肌を保つことができます。
ファンデーション選びは「自分を好きになる」ためのステップ
ここまで読んでいただいた方は、きっとファンデーションに対する見方が変わったはずです。
ファンデーションは、単に肌を整えるだけでなく、鏡に映った自分を見たときに「今日の私、なんかいい感じ」と思える、そんな前向きな気持ちをくれるアイテムです。
肌がきれいに見えると、自信が持てる
気分が上がると、1日がポジティブに始まる
メイクが楽しくなって、美容がもっと好きになる
そう、ファンデーション選びは「キレイをつくる行為」であると同時に、「自分をもっと好きになるための習慣」でもあるのです。
まとめ:今日の肌と、未来の自分に寄り添う選び方を
ファンデーションは日々の肌状態や生活に寄り添いながら、常に進化するメイクアイテムです。だからこそ「今の自分」に合ったものを見つけるには、肌の声に耳を傾けることが何より大切です。
肌質・肌色・仕上がりの質感
形状・カバー力・使用シーン
メイク道具や下地との相性
それらすべてが、「あなただけの正解」を導くヒントになります。
あなたの肌が今どんな状態で、どんな風に見せたいのか。ぜひこの記事を参考に、日々変化する肌とじっくり対話しながら、ぴったりのファンデーションを見つけてくださいね。
「キレイ」は誰かと比べるものではなく、自分をもっと好きになるための一歩です。
今日の肌を、もっと好きになれる一日になりますように。