街中がイルミネーションで彩られる季節、クリスマスの予定が入ると「どんなメイクにしようかな」と心が躍りますよね。
でも、同時にこんな不安を感じることはありませんか?
「気合を入れて濃いメイクをしたら、なんだか古臭い印象になった」
「レストランの照明の下で見たら、厚塗りが目立ってしまった」
「ラメを使いすぎて、若作りだと思われないか心配」
実は、大人のクリスマスメイクで最も大切なのは、「色を濃くすること」ではなく、「光を味方につけること」なんです。普段のメイクにほんの少しのスパイスを加えるだけで、派手すぎないのに、なぜか目を引く。そんな洗練された「引き算メイク」をご紹介します。
なぜ「派手すぎない」が正解なのか?クリスマスメイクの落とし穴
特別な日だからといって、全てのパーツを強調した「フルメイク」にしてしまうのは、実は大きな落とし穴です。まずは、その理由と目指すべき方向性を押さえておきましょう。
頑張りすぎたメイクが与える印象
普段ナチュラルメイクの人が、クリスマスだからといって急にアイラインを太く囲んだり、大粒のラメをまぶた全体に塗ったりすると、どう見えるでしょうか?
残念ながら、「華やか」というよりも「近寄りがたい」「頑張りすぎている」という印象を与えてしまうことがあります。特に、パートナーとのデートや親しい友人との食事会など、距離が近い場面では、隙のないバッチリメイクは相手に緊張感を与えてしまいかねません。
また、濃い色のメイクは、食事中にリップが落ちたり、アイラインが滲んだりした時の「崩れ」が目立ちやすいというデメリットもあります。
目指すべきは「光を味方につけた上品さ」
クリスマスのデートスポットやレストランは、暖色系のダウンライトやキャンドル、イルミネーションなど、普段よりも照明が暗めで、光源が多い環境が一般的です。
このような環境下で最も美しく映えるのは、濃いアイシャドウの「色」ではなく、光を反射する肌や目元の「ツヤ」です。
目指したいのは、暗がりでもふとした瞬間にキラッと光る繊細なラメや、内側から発光するような肌の潤いです。「派手さ」ではなく「質感」で魅せること。これが、大人のクリスマスメイクの正解です。
【ベースメイク編】厚塗りはNG!内側から発光するようなツヤ肌作り
クリスマスのベースメイクで一番避けたいのは、乾燥による崩れと厚塗り感です。冬の空気は乾燥しているので、保湿を徹底した上で「光」を仕込みましょう。

ファンデーションよりも下地とハイライトを重視
シミや毛穴を隠そうとしてファンデーションを厚く塗ると、イルミネーションの下では能面のようにのっぺり見えてしまいます。また、暖房の効いた室内ではドロドロに崩れる原因にもなります。
大人のツヤ肌作りのポイントは、ファンデーションは最小限にし、高保湿なパール入り下地で肌のトーンを底上げすることです。
- スキンケアは念入りに:メイク前の保湿が命です。シートマスクなどで水分をたっぷり補給し、クリームで蓋をして、肌がひんやりするまで馴染ませましょう。
- 発光下地を仕込む:ラベンダーやピンク系のパールが入った下地を顔の中心から外側へ薄く伸ばします。これだけでくすみが飛び、透明感が生まれます。
- ファンデーションは薄く:リキッドやクッションファンデーションを、目の下の三角ゾーンなど気になる部分を中心に薄く塗り、フェイスラインはスポンジに残った分でぼかす程度にします。
イルミネーションに映えるハイライトを入れる位置
薄暗い場所でも顔を立体的に見せるために、ハイライトは必須アイテムです。ただし、入れすぎるとテカリに見えるので「点置き」が鉄則です。
- 頬骨の高い位置:横を向いた時に光を集め、幸せそうな表情を作ります。
- 鼻根(目と目の間):鼻筋全体に入れると古臭くなるので、一番低い部分にちょこんと置きます。
- 唇の山の上:唇をぷっくりと見せ、女性らしさを強調します。
- 目頭のくぼみ:瞳をうるっと見せる効果があります。
クリームタイプや練り状のハイライトを使うと、より肌に馴染んで自然な「濡れツヤ」が出せるのでおすすめです。
【アイメイク編】色は控えめ、質感で魅せる大人の目元
アイメイクは「盛りたい」気持ちをグッとこらえて、引き算を意識しましょう。最近のトレンドは、色で陰影をつけるよりも、質感のニュアンスで目元を強調するスタイルです。

ラメは「点置き」が鉄則
クリスマスといえばラメを使いたくなりますが、まぶた全体にギラギラと塗るのはNG。大人のラメ使いは「局所使い」がおしゃれです。
- 黒目の上だけ:アイホール全体にはマットやサテン系の落ち着いた色(ベージュやピンクブラウン)を塗り、仕上げに黒目の上の高い位置にだけ、指でラメをトントンと置きます。瞬きするたびにキラッと輝き、立体感が生まれます。
- 涙袋の中央だけ:下まぶた全体に入れると少し幼い印象になりますが、黒目の下(涙袋の中央)にだけ小粒のパールやラメを細く入れると、白目がクリアに見え、レフ板効果で瞳が輝きます。
選ぶラメの色は、肌馴染みの良いシャンパンゴールドやピンクベージュがおすすめ。大粒のグリッターよりも、濡れたようなツヤが出る繊細なパールタイプを選ぶと、上品さが際立ちます。
アイラインとマスカラは「ニュアンスカラー」で優しく
黒のアイライナーとマスカラでしっかり囲むと、どうしても「メイクしてます感」が強く出てしまい、抜け感がなくなります。
派手すぎないおしゃれな目元を作るなら、「透け感のある黒」や「ダークブラウン」「ボルドー」「モーヴ」などのニュアンスカラーを取り入れてみましょう。
- アイライン:まつ毛の隙間を埋める程度にし、目尻は少しだけ流すように描きます。ペンシルタイプを使うと、ラインがふんわりとボカせて優しい印象になります。
- マスカラ:ロングタイプのマスカラを丁寧に塗り、コームでとかしてダマをなくします。繊維たっぷりのボリュームタイプよりも、一本一本がセパレートした繊細なまつ毛の方が、横顔が美しく見えます。
【リップ&チーク編】血色感で幸福感を演出するバランス術
アイメイクでキラキラ感を出したら、リップとチークは質感を変えてバランスを取りましょう。

目元がキラキラなら、口元はツヤを抑えて
メイクは全体のバランスが大切です。目元にツヤやラメを使っている場合、リップまでグロスでテカテカにしてしまうと、顔全体が「うるさい」印象になってしまいます。
おすすめは、程よいツヤのあるセミマットや、透け感のあるティントリップです。
色は、真っ赤なルージュよりも、自分の唇の色が少し透けるような粘膜カラー(ピンクベージュや粘膜ローズ)や、深みのあるフィグ(イチジク)色などが今の気分。食事をしても汚く落ちにくいティントタイプを仕込んでおき、乾燥が気になる時だけ軽くバームを重ねると良いでしょう。
チークは「じゅわっと」広がる血色カラーを
チークは、顔色を良く見せるための最重要パーツです。特に冬場は寒さで顔色が青白くなりやすいため、温かみのある色を選びましょう。
ここでもパウダーよりおすすめなのが、リキッドチークやクリームチークです。
- 色は「血色感」を重視:ローズピンクやコーラルなど、少し上気したような色を選びます。
- 入れる位置:ニコッと笑った時に高くなる位置から、こめかみに向かって薄く広げます。
- 馴染ませテクニック:指やスポンジでトントンと叩き込み、肌とチークの境界線がわからなくなるくらい馴染ませます。「塗っています」というより「内側から滲み出ています」という仕上がりを目指しましょう。
メイク直しで失敗しないためのポイント
楽しいデートの合間、トイレで鏡を見たらメイクがドロドロ…なんてことにならないように、お直しのコツも覚えておきましょう。
重ね塗りよりも「オフ」が先決
崩れたファンデーションの上からパウダーを叩くと、余計に汚くなり、厚塗り感が増してしまいます。
メイク直しの基本は、まず「崩れた部分を取り除く」ことです。
- ティッシュで浮いた皮脂を軽く押さえます。
- ヨレがひどい場合は、乳液を含ませた綿棒や、スティック状の美容液でその部分だけを拭き取ります。
- 何もついていないスポンジで肌を均し、その上からパウダーやコンシーラーを薄く重ねます。
持ち歩くべきは「保湿スティック」と「色付きリップ」
荷物を小さくしたいクリスマスのバッグには、最小限のアイテムを。
- スティック状美容液:乾燥した目元や口元の保湿、メイク直し時の拭き取りに使える万能アイテムです。ハイライト効果があるものなら、ツヤの復活も同時にできます。
- 色付きリップクリーム:鏡を見ずにサッと塗れて、保湿と血色感を同時に叶えてくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
大人のクリスマスメイクにおける「派手すぎない」とは、地味にすることではありません。自分の素材を活かし、光と質感を計算して「もともと綺麗な人」に見せるテクニックのことです。
- ベースメイクは、隠すより「光で飛ばす」。
- アイメイクは、色より「輝き」を点置きする。
- ポイントメイクは、全体のバランスを見て「引き算」する。
この3つのポイントを意識するだけで、いつものメイクがぐっと洗練され、クリスマスの特別な空気に似合う表情が生まれます。
大切なのは、あなたがリラックスして笑顔で過ごせること。
今年のクリスマスは、頑張りすぎない「大人の余裕」を纏って、素敵な時間を過ごしてくださいね。

